大洲市、肱川右岸山中の金竜寺に立つ公孫樹の巨木。
肱川右岸沿いに走る県道24号線、JR予讃線「伊予白滝」駅より道なりに約1.5km、三嶋神社の先で川沿い道に左折、小さな集落を越え、山肌に蛇行して続く坂道を上り詰めるとほんの僅かな広岡集落。
集落の最奥、斜面に立つ寂れた金竜寺に二株の大公孫樹がただ立ち尽くしている。
境内は荒れ、本堂の屋根にはブルーシートが懸けられ、限界集落の現実を知らされますが・・・。
向かって左、本堂への石段前にある一株が大きく、株立ち状5〜6本に分幹して直立してい る。
諸手を大きく伸び上げる様に立つ目通りは約9.5m、最大の分幹は約3.7m、樹高42mと成って居る。
傍らには小さな祠や石造物などが見られ公孫樹自身も信仰対象になってる様です。
かたや、本堂傍らに立つ大公孫樹。
こちらも三分幹の株立ち、目通り約7.5、最大分幹は約3.1m、樹高39mと成って居る。
文化3年(1806)資金調達のため伐採された大公孫樹、その切り株から芽を吹き出したのが現存する金竜寺の大公孫樹。
これで株立ちの理由の謎が解けたような気がする。
撮影2010.9.24